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kait's Field

日々の技術話を地味につづる独り言プロジェクト
8/20/2008

インテルが高速 SSD を発表

インテルが IDF で高速 SSD を発表した模様。

intel が IDF で 1.8/2.5 インチの高速 SSD を発表 (インプレス)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0820/mobile421.htm

インテルはかつて CPU と製造工程が似ている NOR 型フラッシュを製造していたのですが、NAND 型フラッシュも研究していたようです。しかも他社製品と比較して非常に高速とのこと。要因はフラッシュチップの性能というより、それを制御するコントローラ LSI の性能によるそうです。楽しみですね。

インプレスのレポートでも触れられていますが、将来的に SSD が Centrino の構成要素になるのは確実でしょう。現時点で Centrino は CPU、チップセット、無線 LAN で構成されていますが、これに SSD が必須条件として加わるわけです。SSD はインテルにとっては新しい油田の発見ですので、これを抱き合わせない理由はありません。ただ、現状ではまだ高価ですので、Centrino に加えるには無茶があります。

それと、SSD が本格的に普及してくると、SSD 用のインターフェースが策定されることになるでしょう。現在、SSD は Serial ATA (SATA) で接続していますが、SATA はハードディスクにアクセスするためのコマンドです。SSD とハードディスクは構造がまったく違っていますので、SSD に最適なインターフェースが策定されることになると思います。

問題の書き換え寿命についてですが、インテルのスライドには "Targeting Client and Server/Storage Markets" とあり、サーバ用途にも製品を提供する旨の記述があります。よって、書き換え寿命についてもかなり改善されているものと予想されます。おそらく一般的な PC 用途であれば数年は壊れないくらいの耐久性はそなえているのでしょう。そうでないと、高い信頼性や対障害性が求められるサーバ用途 (エンタープライズ用途) で商品を出すのは無理ですからね。

8/17/2008

大型液晶モニタがいい感じの値段に

大型の液晶モニタがいい感じの値段になってきましたね。

価格.com
http://kakaku.com/prdsearch/prdcompare.asp?PrdKey=00857012329.00850812279.00850812360.00851012460.00851012461

アイ・オー・データの 24 インチ 1920x1200 のワイド液晶モニタが ¥38,000。たったこれだけの金額で 1920x1200 という広大な作業空間があなたの手に! 1280x1024 のおよそ 2 倍の面積があります。これで快適にならないわけがない。今のぼくのベストバイはこれですね。

個人的には PC 本体にカネをかけるのではなく、ワンランク下のモデルにして、浮いた分を大型モニタに使った方がずっと快適な環境になると考えています。

8/16/2008

Core i7 のバリエーション

インテルは Core 2 の次世代となる CPU の名称を Core i7 としました。この CPU のアーキテクチャはコードネームで Nehalem と呼ばれています。PC 用の Nehalem アーキテクチャ CPU は、実は 3 つのバリエーションが用意されます。

        • ハイエンド PC 用 "Bloomfield"
        • メインストリーム PC 用 "Lynnfield"
        • ローエンド PC 用 "Havendale"

今回名称が決定した Core i7 とは Bloomfield のことです。Lynnfield と Havendale については、同じ i7 という名称が使われるのか、別の記号が使われるのか、まだわかりません。

これら 3 つの CPU に共通する仕様について。

  • 45 nm プロセスで製造される。
  • Pentium 4 HT に搭載されていた Hyper Threading (SMT) が再び搭載される。1 個のコアが 2 個の論理 CPU をサポートするので、たとえば 4 個のコアならば 8 個の論理 CPU となり、同時に 8 スレッドを処理できる。
  • L1 キャッシュと L2 キャッシュの間に、新しいキャッシュ階層が作られ、3 階層のキャッシュ構造となる。たとえば Bloomfield では、コアごとに 32 KB の L1 キャッシュ、コアごとに 256 KB の L2 キャッシュ、そしてコア全体で共有する 8 MB の L3 キャッシュで構成される。
  • 今までチップセットのノースブリッジに実装されていたメモリコントローラを CPU に内蔵する。実装されるのは DDR3 メモリコントローラのみで、DDR2 メモリは使用できない。
  • 従来は CPU とノースブリッジの間は FSB と呼ばれるインターフェースで結ばれていたが、FSB を廃止し、代わりに QuickPath Interconnect (QPI) または DMI というインターコネクトで結ぶ。QPI はマルチソケット CPU で動作するときの CPU 間通信にも使用される。

まず ハイエンドの Bloomfield について。Bloomfield は 4 コア 8 スレッドをサポート。チップセットとは QPI で接続されます。DDR3 メモリコントローラは 3 チャンネル。つまり、メモリモジュールを 3 枚単位で増設すると最高のパフォーマンスが得られます。8 MB の L3 キャッシュを搭載。LGA1366 というソケットを採用。2008 年末に発売予定。

続いてメインストリームの Lynnfield について。Lynnfield は 4 コア 8 スレッドをサポート。PCI Express Gen 2 インターフェースを CPU 内部にもち、CPU に直結されます。チップセットとは DMI で接続し、QPI は省略されています。DDR3 メモリコントローラは 2 チャンネル (デュアルチャンネル)。8 MB の L3 キャッシュを搭載。LGA1160 というソケットを採用。2009 年第 3 四半期に発売予定。

最後はローエンドの Havendale について。Havendale は 2 コア 4 スレッドをサポート。Lynnfield と同様に PCI Express Gen 2 インターフェースを CPU 内部にもち、CPU に直結されます。チップセットとは DMI で接続し、QPI は省略されています。DDR3 メモリコントローラは 2 チャンネル。4 MB の L3 キャッシュを搭載。従来チップセットに内蔵されていたグラフィックス機能を CPU に内蔵するのが特徴。Lynnfield と同様に LGA1160 を採用。2009 年第 3 四半期に発売予定。

こうして書いてみると、現行の Core 2 とはアーキテクチャがかなり変わっているのがわかります。だからといって性能が劇的に向上するわけではありませんが、これから先数年のベースとなるアーキテクチャになったように思います。自作マシンを組み立てる場合、どう変わったかを把握していた方がよさそうですね。3 つのバリエーションについては表にまとめないとわかりにくいかも知れませんね。

8/11/2008

Core 2 の後継 CPU の名前

現在インテルの主力 CPU は Core 2 Duo、Core 2 Quad という名称ですね。今年の年末に、Core 2 を大幅に拡張した次期アーキテクチャの CPU が発売されます。コードネームは Nehalem と呼ばれていました。Nehalem は、従来チップセットに搭載されていた DDR3 メモリコントローラを CPU へ内蔵し、最大で 8 コアでの構成が可能で、L1/L2/L3 の 3 階層のキャッシュを備え、SMT (Hyper Threading) を搭載します。また、QuickPath Interconnect (QPI) という新しいシリアルインターフェースを備えます。さらに、従来チップセットに統合していたグラフィックス機能を CPU に搭載可能です。この新しい CPU の名前が決定したようです。

新しい CPU の名前は Core i7

んー? Core 3 かと思っていたら、違いました。アイセブンとでも読むのでしょうか?それとも通称はアイナナになるのかな?はたまた、これいーな、とかw なんとなく、しっくりこない名前ですね。

i7 は 7 世代目のインテルアーキテクチャという意味だとか。

  • i3 = i386
  • i4 = i486
  • i5 = Pentium
  • i6 = Pentium Pro, Pentium II, Pentium III, Pentium M, Core, Core 2
  • i7 = Core i7

ファミリの値に対応しているものとみられます。Pentium 4、Pentium D はファミリ 15 なのでここには含まれませんね。それとも、なかったことにされてしまったのでしょうか?w

追記 : ↓ロゴが出ています。この名前で決定のようですね!

http://journal.mycom.co.jp/news/2008/08/11/002/

8/9/2008

RAID はバックアップにはならない

「おれは RAID してるからバックアップはしなくていい」と言うひとがいたのですが、それは違います。

RAID というのは、外部記憶装置のうちのひとつが破損してもデータを失わなくて済むよう、データを冗長化して保存しておく方法のことです。RAID にはポピュラなものでは以下のレベルがあります。

  • RAID0 ストライピング : データは冗長化されませんが、パフォーマンスが向上します (特にシーケンシャルアクセス性能)。RAID を構成する記憶装置のうちいずれかひとつが故障すると、データをすべて失います。よって単体の記憶装置を使用するより大きなリスクを背負います。
  • RAID1 ミラーリング : 一般的に 2 台で構成します。データは 2 つの記憶装置に対し、ほぼ同時に同じデータが書き込まれます。片方の記憶装置が故障しても、もう片方の記憶装置から復旧可能です。ただし 2 台の記憶装置を使っていても、1 台分の容量しか使用できません。ディスク使用率 50 % です。 
  • RAID5 パリティ付きストライピング : 一般的に 3 台もしくは 4 台で構成します。いずれかひとつが故障しても、他の記憶装置の冗長データから復旧することができます。3 台で構成した場合には 2 台分、4 台で構成した場合には 3 台分の容量しか使用できません。ディスク使用率は 3 台の場合 66 %、4 台の場合 75 % です。 
  • RAID10 (RAID1+0) : 一般的に 4 台で構成します。ストライピングで構成したものを、ミラーリングで構成します。パフォーマンスを上げつつ、データを冗長化することができます。ディスク 4 台で構成しますが、2 台分の容量しか使用できません。ディスク使用率は 50 % です。1+0 と 0+1 を区別することがありますがここでは区別しません。

どんな構成をしたとしても、RAID がバックアップの代わりになることはありません。RAID を構成する目的は、ディスクの故障に対処するためですから。バックアップをする目的はディスクの故障から守るだけではありません。バックアップをする目的は、

  • ディスクの故障から守る (自然故障)
  • 災害から守る (落雷、地震、火災など) 
  • ユーザの誤操作によるデータ消失から守る
  • 悪意のあるプログラムから守る (ウイルス、ワーム、その他)

など、多岐にわたります。RAID で防ぐことができるのは最初の 1 つのみであり、ほかに対しては無力です。データを失ってしまいます。

だから決して、RAID がバックアップの代わりとはなりません。

8/6/2008

ライセンス認証で電話してみた

会社で Windows XP をインストールしました。インターネットでライセンス認証ができなかったので、今さらな話題ですが、初めて電話で認証してみました。会社の先輩にマシンのセットアップを頼まれたのです。ライセンスは MSDN という開発者用ライセンス。MSDN ではライセンスされている契約者本人が使用するという条件で、複数台へのインストールが認められています。

まず、自動応答のメッセージが流れます。ライセンス認証の種類をボタンで答えます。Office、Visual Studio の場合は 1、Windows XP、Windows Vista、Windows Server の場合は 2 というような感じでした。

続いて、画面に表示されている番号を順に入力してくれとのこと。長い番号を入力しました。

すると、「このプロダクトキーはすでにほかの製品で使われています。マイクロソフトライセンス認証担当者と電話を代わる場合は 1 を押してください」とのメッセージが。1 を押しました。おねえさんが出ました。今度は自動応答ではなく、本物の人です。

認証の女「いつもありがとうございます、マイクロソフト、~です」

おれ「ライセンス認証をしていたところ、こちらへ転送されたのですが…」

認証の女「はい、ご利用ありがとうございます。お求めの製品は何でしょうか?」

おれ「Windows XP です」

認証の女「では、画面に表示されている番号の最初の 6 桁はなんでしょうか?」

おれ「XXXXXX です」

認証の女「しばらくお待ちください。いくつか質問させていただきます。製品は、店頭で購入されたパッケージ製品でしょうか?それとも PC にプリインストールされている製品でしょうか?」

おれ「MSDN ライセンスです」

認証の女「承知いたしました。失礼ですが、契約者ご本人さまでしょうか?」

おれ「違います。わたしは契約者ではありません。本人に代わりましょうか?」

認証の女「そのマシンは契約者さまが使用されるマシンでしょうか?」

おれ「そうです」

認証の女「ただいまキーが発行されましたのでお知らせいたします。最初の 6 桁は、XXXXXX…」

認証の女「わたくし ~ (名前) が担当させていただきました。ご利用ありがとうございました」

ふー。長い電話。疑いの目で見られているような気がして、あまりいい気はしないですね。認証の女、むかつく、っていう気持ち、わからなくもなかったです。オペレータが最後に名前を名乗ってくれたのは唯一の救いだったように思えます。しかしこの認証、正しいライセンスがあれば堂々としていればいいのだが、いやなもんですね。

7/31/2008

地デジと BD の画質比較

ポケットニュースにて、地上デジタル放送とブルーレイ (BD) の画質比較がされています。映像ソースは「時をかける少女」(アニメ)。

「時をかける少女」地デジと BD の比較 (ポケットニュース)
http://pocketnews.cocolog-nifty.com/pkns/2008/07/bd_a0cc.html

地デジは解像度が 1440x1080i、圧縮は MPEG2、ビットレートは最大 17 Mbps とされています。1440x1080 を 1920x1080 へ引き伸ばして表示します。一方で BD は解像度が 1920x1080p、圧縮は MPEG4-AVC、ビットレートは正確にはわかりませんが、最大 30 Mbps 以上はあるのではないかと思います。

実際に画質を見比べてみると、かなり違いますね。BD の方が鮮明です。というより、地デジの画質の悪さはひどいですね。解像度の違いもありますが、なんと言ってもビットレートの差が大きいです。

電波でデジタルビデオを送信する場合、ストリーミング配信ということになります。ストリーミング配信の場合、メディアからの再生と比較して、ビットレートをそれほど大きく変化させられないという弱点があるようです。動きの小さいシーンで情報量を抑え、次に来る動きの大きいシーンで情報量を増やす、といったことがしにくいということです。そういうこともあってか、特に動きの激しいシーンでは映像がボロボロになります。また、赤色の劣化が激しい点については、「人間の目が赤色に鈍感だから多少ひどく劣化しても気付きにくい」ため、意図的に情報量が抑えられているのが原因だったと思います。そのため、JPEG の圧縮も赤がもっとも劣化します。

個人的に、地デジの解像度で MPEG2 で 17 Mbps は少なすぎだと思うのです。高画質しか取り柄のない地デジですが、その画質もこんな程度とはね。

7/26/2008

読書感想文はネットからコピペ

インターネットが普及したために新たに発生した問題もありますね。その中で気になったのは、学校の課題をインターネットから探してコピペするというもの。

大学生から小学生まで「ネットでコピペ病」蔓延 (Yahoo! JAPAN)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080720-00000001-jct-soci

自由に使える読書感想文~読書感想文をさっさと片付けて、夏休みをエンジョイしよう!…て、えー? ひどいな。読書感想文をコピペするためのサイトまであるようです。これらのサイトでは感想文が「テンプレ」として用意されていますw

でも、もしぼくが小中学生でインターネットが今ほど普及していたら、やはり同じことを考えただろうと思います。特に読書感想文の場合は本を一冊読みきらないといけないため、時間がかかります。ネットからコピペすれば、書き写すだけで終わらせてしまえるのですから、利用しない手はありません。これは自然な流れです。

学校側としては、ネットによるコピペが流行ることはわかりきっているのですから、これに対してはあらかじめ禁止事項であることを明示、周知することが必要です。また、コピペが発覚した場合には厳格に対処すべきです。ルールを犯したのですから、その課題については、未提出と同等の評価、もしくはそれ以下の評価となるべきです。

問題は、コピペであると見抜くことができるかどうかです。Google など検索エンジンで「書籍名」と「感想文」などのキーワードで AND 検索すればほとんどはすぐに見つけることができるでしょうが、完全ではありません。上のリンク先にもあるように、コピペ発見ソフトというものも出てきています。このソフトがどのくらいの表現のゆれに対応できるのかなど、性能面で疑問もありますが、ソフトの性能には関係なく、これを使って学生を「脅す」方法が有効だと思います。

「こちらにはコピペ検出ソフトがあるから、コピペしても無駄。もし発覚した場合には相応の評価を下すぞ」とね。

しかしそんなことをしてもコピペするやつはするし、運よくすり抜けるやつも当然出てくるでしょうが、抑止効果は高いと思いますがどんなもんでしょう。

誰でも自由に必要なデータを引き出せるインターネット。だからこそ課題にはもってこい。決定的な解決策がないのが実情でしょう。

マイクロソフトが外来語カタカナの長音表記ルールを変更

マイクロソフトは、外来語 (主に英語) をカタカナで表記する際の方針を変更した模様。変更されたのは末尾が ar、er、or で終わる英単語について。たとえば、コンピュータ (Computer)、エクスプローラ (Explorer)、プリンタ (Printer)、フォルダ (Folder) といったもの。これらがそれぞれ、コンピューター、エクスプローラー、プリンター、フォルダーという表記に変わるとのこと。 末尾にーが付きます。

ただし、末尾が y で終わる単語については従来通りで変更なしとのこと。たとえばメモリ (Memory)、アクセサリ (Accessory)、レジストリ (Registry) などはこのままの表記となります。

マイクロソフト、外来語カタカナ用語末尾の長音表記を変更へ (インプレス)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0725/ms.htm

マイクロソフトがカタカナ用語の長音表記ルールを変更へ (スラッシュドット)
http://slashdot.jp/articles/08/07/25/1027225.shtml

従来、ーをつけるかつけないかの判断基準は、工学系学術論文の方式に則 (のっと) っていました。2 音以内のものはーを付け、3 音以上のものはーを付けない、というルールです。ぼくは 2 音ではなく 2 字というように教わりましたので、2 字以内で構成される「コピー」、「トナー」、「キー」などはこのように表記する一方、3 字以上で構成される場合、「サーバー」ではなく「サーバ」、「ユーザー」ではなく「ユーザ」と表記します。

しかし今のマイクロソフトの使用状況を見ると、それほど徹底されてはいないようです。たとえば 3 音以上で構成されているはずの「サウンド レコーダー」、「プライバシー」、「フロッピー ディスク」がこのまま表記されていたりします。それぞれ「サウンド レコーダ」、「プライバシ」、「フロッピ」だろと。

コンピュータの話題を扱う Web サイトや雑誌などのメディアも、大抵は学術論文方式に則っています。業界全体がその方向で一致していたのに、わざわざ混乱させるようなマネはしないで欲しかったです。マイクロソフトは業界でもかなり影響力を持つ企業だけに、今回の変更はメディアを中心とする多方面に影響を及ぼしそうです。

このブログでは現時点では従来どおり学術論文方式で表記します。

7/18/2008

.NET Framework をインストールしたくない?

XP を使っている知人のひとりが「.NET Framework は入れたくない」と言っていました。んー、そうですか…。でも、ほかにも同じ気持ちの人が結構いそう。.NET Framework っていうのは、開発者でない人にとってはなじみがないかも知れないです。なんでそんなのを入れなきゃいけないの?と思うのも、当然のことです。そもそも .NET Framework とは何なのか。 

まず、今我々が Windows 上で動かしているソフト (アプリケーション) は、いくつかの種類に分類されます。

  • Win32 アプリケーション
  • Visual Basic 6 アプリケーション
  • .NET アプリケーション
  • Java アプリケーション

など。いわゆる「ランタイム (DLL など)」 なしで動作できるのは「Win32 アプリケーション」のみです。Win32 アプリケーションは Visual C++ や Delphi で作成できます。Win32 API と呼ばれる Windows の機能を組み合わせてプログラミングします。Visual C++ で Win32 アプリケーションを開発したことがある人はわかると思いますが、敷居の高さが半端じゃありません。白いウインドウを一枚出すために、数十行ものコードを記述する必要があります。初心者はたとえば「メモ帳」のような簡単なアプリを作るだけでも数日から数週間かかるでしょう。よほどもの好きでない限り、ほとんどの初心者は挫折します。

それでも、今になっても性能が求められるアプリでは Win32 アプリが主流です。また、Windows のアプリ資産は、そのほとんどがこの Win32 アプリです。 

Visual Basic 6 (VB6) アプリケーションはその点、初心者でも簡単に作れるようになっています。「メモ帳」くらいのアプリであれば、初心者でも 1-2 日で完成できるでしょう。記述するコードの量も、Visual C++ に比べれば少なくて済みます。その代わり、VB6 アプリケーションを実行するには「VB6 ランタイム」と呼ばれる DLL 群が必要です。この DLL が VB6 アプリと Win32 API の橋渡しをしてくれているのです。また、その橋渡しのために、実行速度が Win32 アプリよりも遅くなります。 

.NET Framework というのは、VB6 と似たものなのです。.NET アプリは .NET Framework というランタイムがないと動作できません。.NET Framework が Win32 API との橋渡しをしてくれます。それによって Win32 API に比べ、実行速度の低下はありますが、開発の手間が大幅に減るのです。VB6 に比較して、.NET ではさらにいろいろなことが標準機能でできるようになっており、初心者の開発者でも、簡単にアプリが作成できます。開発の難易度は非常に低いです。 

「(,,゚д゚) 、ペッ!結局 .NET は開発者が楽をするためにあるのかよ!技術力のないクソ開発者が楽をするためにこんな重いコンポーネントを入れたくないんだよ!クソが!」

というのもわからなくはないです。しかしそれは開発をしたことがない人の言葉。.NET Framework のおかげで、開発の敷居が下がっただけでなく、開発効率も高まりました。同じものを作るのであれば、.NET で作った方がはるかに短時間で作れるんです。ぼくは Visual C++ 6、VB6、Delphi 6/7 などの開発環境を使ったことがありますが、.NET (Visual C#) が最強でした。実は Mac や Linux を含めたすべての開発環境の中で最強らしいというウワサです。

マイクロソフトという会社は、開発者を非常に重視しています。開発者が簡単に開発できれば、アプリケーションが豊富に揃い、プラットフォームの価値が向上します。プラットフォームが魅力的になればユーザは自然と集まる。ユーザが増えれば開発者も増える。そのようなプラスの循環を作ろうとしています。マイクロソフトはおそらく、「開発者」と「一般ユーザ」を同じ重さでみていると思います。いやむしろ、開発者を重視しているように見えます。Xbox 360 の戦略を見てもそう思います。プラットフォームの充実のためには「開発者支援が最重要」と考えているようです。 

Java は OS を超えてマルチプラットフォームで動作するアプリを開発できます。しかし、マルチプラットフォームであるがゆえに、プラットフォーム固有の機能にアクセスしにくいという問題があります。.NET は実質 Windows 専用みたいなものなので、Windows との親和性が高く、Java よりも融通が利きく上、Java よりも高速です。

.NET は当初、WinFX という名前で Windows Vista の正式な API として採用される予定でした。従来の Win32 API は互換機能として残すつもりだったのでしょうね。しかしそれは実現せず、WinFX は .NET Framework 3.0 としてリリースされました。.NET が将来的に本当の API となる日も来るかも知れませんね。 

Windows Vista には .NET Framework 3.0 までが標準でインストールされています。何もしなくても .NET アプリが動作します。.NET プラットフォームは徐々に拡大していっていますね。VB6 がそうであったように、.NET Framework がインストールされていることが当たり前の世界になりますよ。

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